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海を撮るひと 

2009.10.23

海を撮る 

   
   8月の終わり、ずーっと長い間遠ざかっていた人に、ひさしぶりに会った。

   といっても、こちらが一方的に知っている人を、ただ遠巻きに見ていただけである。

   椎名さんの文章に出会ったころ、それは「昭和軽薄体」と呼ばれていた。

   当時バイト仲間の部屋に初めて遊びに行ったとき、彼女の本棚にも椎名さんの本が並んでいて、

   なんとなく仲良くなれそうな気がして嬉しかったのを覚えている。

   私たちは親しみをこめて「シーナさん」と呼んでいた。

   それから長い時を経るなかで、「シーナさん」が会話に登場することはなくなっていった。

   私はほとんどの本を手放し、読み続けていた雑誌の連載コラムにも何故かあえて目を通さなく

   なっていた。 駅の構内でゆっくり前を歩くひとに心の中で毒づいてみたり、地下鉄のホームで

   ざわざわと電車を待つ小学生の群れに大きなため息をついたりしているうちに。

   もしかしたら、いつも旅をしているような、ひとり風の中で吹かれているような、そんな椎名さんの

   文章を意識して遠ざけたかったのかもしれない。 今私、それどころじゃないんですから、と。

   それでも何故か時折、「東日本何でもケトばす会」というネーミングを思い出して、ひとり笑った。

   私もケトばしたいです、と。

   今私の手元には、椎名さんが海の気配を綴った控え目な、丁寧な写真集だけが残っている。

   もしいつかまた会えることがあったら、勇気を出して少し近づいてみようか、いややっぱり

   やめておこうか、ひそかに思案中である。

   
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コメント

 

海で会ったんだねー。

この写真見たら、すごくせつなくなっちゃった。。
変わらない人を見て
変わってしまった自分とか流れた月日とかに
気づくから?

今のののもんちゃんはちかづけるところにいるような気がするけどなぁ・・どうかな?




 

ああ。シーナさん。わたしたちの遠い日だなあ。
だけど、うちの玄関には、沢野画伯の原画が、ずーっと風に吹かれる
絵のままに飾ってあります。時折見て、思い出すために。なんつて。

 

しな 山にいたり、火を囲んでたり、馬に乗ってたり、酒飲んでたり、いろんなイメージが浮かぶけどやっぱ海が似合う。きっとシーナさんも昔とは変わってる部分はあって、でもそこにちゃんとどっしりとカッコいいままでいてくれてるっていうことが嬉しかったよ。

cooちゃん おお、沢野画伯、サイコー!笑 なんかやっぱり昔の自分が恥ずかしくて忘れたかったりするけど、心のどっかにこっそりとひっかかっていてほしいひとたちなんだよねぇ。なんつて。

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愛媛生まれ
大阪→サンフランシスコ→東京→札幌→東京、2008年秋から岩手→2013年春、第二の故郷へ

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