風のいちにち

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その日の記録 

2011.03.16

     
110316-2      


     地震があったのは3月11日金曜日14:46。

     同時に停電。 けれど幸いにもガス(プロパン)、水道は使用可。


  110316 

     
     その夜。 

     「2011年の今にあって、停電がそんなに長引くはずがない。」 そんな勝手な思いは

     見事に裏切られ、外だけでなく部屋も暗闇、暖房ナシ。

     卓上コンロの鍋物と、お酒で身体をあたためる。

     食事後も鍋に水を入れて小さめの火でコンロにかけておく。 キッチンでも同様。

     炎の灯りは心をあたため、水蒸気が部屋の空気をやわらかくしてくれる。

     余震が大きく頻繁。 そのたびに火を消すのにバタバタする。 

     懐中電灯は小さいのがひとつだけ。 大きいのは壊れていた。 ロウソクがあってよかった。


 
110316-3

  
     
     すばらしいのが 「手巻き充電ラジオ」。

     東京にいたころに地震に備えて買っておいたものが6年たって初めて役立つ。

     サイレン機能、ライト、携帯充電機能付き。 いつもはラジオの電波が受信できないエリア

     なのに、なぜかこの夜はNHK FMを受信。ありがたい。

     今やラジオだけが情報源。 冷静な声、これだけが頼り。

     ラジオ、最高!  今までつれなくして本当に申し訳ない。

     
     携帯電話は圏内でも地震直後から通じない。 メールは夕方まで送受信が

     できていたけれど夜からずっと圏外に。 それでもいざ圏内になったときのために

     ずっとぐるぐると手動で充電継続、指がおじさんの手のように荒々しくなって、爆笑。 

     トイレにいくたび便座が冷たくなっているのを忘れて座る夫の叫び声にまた爆笑。

     ラジオから何度も流れる国土交通省からのお知らせは、

     「洋服と下着のあいだに新聞紙をはさむとあたたかい」。

     どーやって? もっと具体的に教えてー!となんでもかんでも可笑しい。 

     暇をもてあまして「ちょっと外を見てくる」と怖いモノみたさに外に出た夫、

     「星だけが光ってて恐ろしすぎる」と逃げ帰る。 爆笑。 不謹慎?でも、こういう

     状況のときは無理にでも笑っていないと不安すぎる。
 
     TVで津波の映像を見ていたらショックのあまり、こうはいられなかっただろう。 


     こういう機会だからとノートを取り出して、ロウソクの灯りの中、あってよかったもの

     無いと困るものを 今後のために記録してみたりする。 記録しておかないと忘れてしまう。

     そんなつもりはなかったのだけれど、やっぱり普段デジタルに頼りすぎてた。 

     どんなに便利な端末持っていたとして、充電できていたとしても、それを使えなくなる

     可能性がある。 もういちどアナログを見直そう。


110316-1



     翌朝。

     当たり前だけれど窓の結露がなかなかすごい。

     ラジオの受信が一切できない。 昨日がんばりすぎたか?

     職場は稼働するかどうかわからないと言う夫を見送って、陽のあたる場所で朝ご飯。

     食欲があるわけじゃないけれど、なんとなくそうしたほうがいい気がして、あえて丁寧に

     キャベツの千切りしたりする。 普段静かな町が、一層静か。 太陽の光があたたかい。

     朝刊は届かず。 情報なく、一体どうなっているんだろう。 心配しすぎてもどうしようもないので

     まずは昨晩の暗闇で荒れた部屋を整える。 こういうときこそなるべく綺麗に、

     心が落ち着いていられるように。

     その後、近所のお宅を数件たずねて調子はどうですか、ラジオはいりますかと

     様子をうかがう。 

     ヨシザワさんに「暖房あるの?」と聞かれて、ないんですけど大丈夫ですよーと言ったところ

     ホカロン4つもくださる。 みんなタイヘンなのに申し訳ない。

     まっくらになったコンケイさんのお店の軒先でAMラジオ受信中。 貴重な情報源。

     「ゆっくり聞いてね」と、椅子を出してくださる。  きのうの状態よりひどくなってる。


     ガソリン給油に行ってみると、停電のためスタッフの方たち手動の作業が続いてる。

     タイヘンだ。 きっとガソリンが切れるまで、みなさん休む時間はないだろう。

     40分並び10リットル。

     夕暮れ、今日も停電続くかもしれない、意を決して電波を拾いにとなり町に走る。 
 
     信号もついていない、トンネル内も真っ暗。 恐ろしい。

     ラッキーなことにコンビニで新聞の号外ゲット。 はじめて目で見る惨状に息をのむ。

     近所の人たちに配る分も含め、数部いただく。 一瞬携帯圏内になり、メール受信。

     同時に友人から電話、話し終えてメールの返信しようとしたとたんに、再び圏外。

     ガソリン残を気にしながら帰り道すがら公衆電話を5か所チェック。すべて使えない。

     結局どこにも連絡できないまま町にもどる。 でも号外が手に入っただけで立派な収穫!

      

     
110316-4

     

     その夜。

     明日も電気はムリかも、もしかしたらもっと長引くかもと覚悟を決めていた夜9時、

     突然に電気がつく。 

     同時に北海道の義父からの電話。 すごいよお父さん! 何故かすぐ切れてしまう気がして

     あわてて夫に代わる。

     携帯も圏内になって、なにもかもが同時復活! 四国の義姉に電話しながらTVをつけて

     初めて飛び込んできた津波の惨状。 部屋の壁に貼ってある地図上の、その場所での

     惨状に涙止まらず。

     こんなに早く復旧させてくれた電力会社の方たちに感謝する気持ちと、

     怒涛のごとく押し寄せてくる悲しみに、どうにもこうにも感情のコントロールができず。
 
     落ち着いてから、怒涛のように友人知人にメールで無事をお知らせする。

     
     たった30時間ほどのことだったけれど、3日くらいに感じて、もちろん停電ぐらいで

     済んだから言えることなのだけれど、これはとても貴重な経験でした。 
 
     そしてこんなささいなことですが、なにかひとつでもみなさんの参考になることが

     あれば、とても嬉しく思います。

 
   


     

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コメント

 

今日外は太陽の光が降り注ぎ、穏やかなお天気です。
人間どもが右往左往している中、1週間前に大暴れした事など知らん顔して、自然は淡々と春への時計を進めているようです。
そちらはどうですか?

手動式ラジオ(サイレン機能、ライト、携帯充電機能付き!!!)、凄いね!
この騒ぎが収まったら、真っ先に備えておきたいものだな。( ̄ヘ ̄)b
今の生活は電気が止まると全ての生活活動が止まるんだなぁ…と痛感!
うちも停電の時は、買ったまま飾っていたアロマキャンドルが役に立ちました。
まっくらな中、穏やかな香りでちょっぴり落ち着けたし。
それから、やっぱりお風呂に水を貯めておく事は大切ですね。
停電になるとマンションでは水も出なくなり、手を洗う水はもちろんの事、すぐにトイレも使えなくなります。
本当にお風呂に水があって良かったです。

そして一番有難く心強いのは、誰かが隣にいてくれる事ではないですか?
まっくらで余震が続く中一人でいるというのは本当に心細いものです。
そんな中でも停電の最中、誰かがドアを叩く音がしたので恐る恐る出てみると「断水なので、お水持ってきました。お水は大丈夫ですか?」と見知らぬ二人組の方。
ひ゛っくりすると共に、有難い気持ちで一杯でした。
今もってあの方々が何処の方だったのかは判らないのですが、普段交流もないマンションですが、近所にああいう方が居て頂けるという事は心強いです。
最後は「お互いさま」「お陰さま」「お世話さま」の支え合いですね。

今日も余震が少なく、原発事故の被害がこれ以上広がらず、東北地方の気温がなるべく下がらず、無事に一日を終えられますように…

 

貴重な記録ありがとうございます
3種の神器(?)私も持っていますが、どこぞにしまわれているはず。探さなきゃ
ろうそくはあったほうがいいですね。ほんとにありがとうございます
 

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sumi-chan

アロマキャンドルはいいねぇ!心細い時にはなおのこと。
都会のマンションで一人暮らしで隣近所のみなさんと交流がないっていうのは
普通のハナシだよね。ピンポン鳴るだけで身構える。
で、親切にしてもらうと表紙抜けしてそのあとで、なんでもかんでも疑う
自分に自己嫌悪したり。
こういうときにならないと、誰かに支えられてることに気がつかなかったりする。
で、実は自分もちょっとだけど人を支えることができることにも気がついたりして。
なんでこういう状況にならないと気がつかないのか、ナサケナク思ったりする。



ラグちゃん

ローソクは食用油で手作りすることもできるみたい。
いちどネットで探してみてね。
灯りはほんとに必要。 30分でも10分でも部屋のぜーんぶの電気消す
っていう実験してみて~。笑

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愛媛生まれ
大阪→サンフランシスコ→東京→札幌→東京、2008年秋から岩手→2013年春、第二の故郷へ

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