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見えないけれど、ソコにある 

2011.09.18


     ウクライナからやってきた “ レンジ・ペロソフ・イシバシ ”。

     彼のひかえめだけれどもはっきりとしたアラーム音を初めて聞いたのは、

     我が家にきてから数日経った先週末、この場所に置いてみた時のこと。


110917
 

     
     ふだんは誰も通ることのない、うちのアパート裏。 そこにある雨どいの下。 砂利の上。 

     雨どいの下は「たまる」と聞いていたけれども、 そしてペロソフ(=ガイガーカウンター

     RADEX1008)は、比較的高い測定値を出すことも知っていたけれども、突然このとき

     なんのことわりもなく、その周辺よりも4倍近い値をたたきだしてくれちゃった。 

     そして私と夫は、ひきつった笑いを 浮かべて後ずさりをしながら、 小さく声をあげた。

     「ウソウソウソー!?」。


     見えないけれど、確かにナニかが、ソコにいる。

     けれど本当に不思議なことは、ほんの数センチ横に移動するとペロソフはあからさまに

     平常値になる。  とても「局所的」なのだ。 この場所にソレが沁みこんでる。


110917-1 

     
     ふうーーとひとつ、おおきく息を吐いて見上げてみる。
     
     3月4月に風にのって南から、私の住む町にも飛んできた 「セシウム」とその他イロイロ名前も

     知らぬ、放射性物質ご一行様。 

     それらはこの屋根に断りもなく舞い降りて、雪解け水や雨とともに雨どいを通りぬけ

     集中的にこの場所に沁みこんで、誰にも知られないまま居座っている。 


110917-2 
     
     
     もちろん私達は、岩手にも3月4月にセシウムが降ったという具体的な国の発表は

     twitterのおかげで知っていたし(データをコチラでご紹介済)、 うちの畑も土壌調査を

     民間の業者に依頼した結果、 幸運にもごく微量であることがわかっていた。

     でもゼロではないことにやっぱり相当へこんだ。 震災以前のデータと比較する

     こともできないし、それが今回の原発由来のものかどうかなんてわからない。

     けれどもいろんなデータを検証し、また幸運なことに信頼できる方に出会えて相談をし、

     私達なりに出した結論は 「うちの畑で採れた野菜、やっぱり食べたいよね!」。 

     けれどこれからは食事だけでない色んなふうにカタチを変えた、天然の放射性物質とは
 
     性質の異なる「人工の」放射性物質を身体の中で少しずつ積み重ねていくことになるだろうから

     せめてできる限りの選択をし、そして時には全てを忘れて楽しく外食することを決めた。

     こんな心配がもし何十年か先にただの杞憂であったとわかったなら、笑ってしまえばいい。

     それが我が家の選択である。


110917-3 


     9月6日  日本原子力研究開発機構発表 (これはとても大切。是非ご覧ください)

     岩手県のデータにご興味のある方へ

          9月13日 文部科学省発表 → 「岩手県内の航空機モニタリングについて(PDF)」

          9月16日更新 岩手大学農学部作成 → 「岩手県の放射線量マップ


     オマケ → 「よくわかる原子力村」 by @tosa_suigei さん

     
          

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     おだやかで静かな、お年寄りの多いこの町では、きっと福島や宮城から避難してきた方達の

     ほかは原発のことなどもはやほとんど意識はしていないだろう。 この町は関係ないと

     思っていらっしゃるだろう。 

     でも毎日全国各地、時に海外の方達から伝えられる、根拠のある情報の中に

     身を置く者としては全然安心などしていない。

     だって沿岸の被災した方達も、そして原発からのがれて避難せざるを得なかった方達も

     みなさん揃って、「まさかうちが」と思っていらっしゃったのだ。 そして多くの方達が

     後悔をされている。 「なんでもっと早くに気付いていなかったか」「なんで見ないふりを

     していたのか」と。 無論私自身も、そのひとりである。

     ある日私は、思い切って町の役場に電話をしてみた。 

     発表されているこの町の放射線量(コレ)の測定方法を、もう少し具体的に知りたかった。

     そして恐れ多くも電話の向こうのご担当者さまに、少しご提案をしてしまった。 

     この町はアスファルト舗装されている場所よりも、土のある場所の方が断然多い。

     だから優先順位を決めるとすれば放射線量は、アスファルトの上でなく土の上で

     特に小学校や保育園など小さな子供達が遊ぶ場所の、滑り台の下や木のベンチ

     刈った草を積んである場所なども測定をお願いします等々。

     私のようなウルサイ町民もおるのだよ、と知っていただきたかった。
    

110917-5 


      
     小さな命は何も知らずに短い緑の季節を無邪気に遊ぶ。 それを私は以前とは違った気持ちで

     見つめるようになっている。 何もなければ、それでいい。 

     でもペロソフ、さんきゅ。 たとえアナタのたたきだす、その値がものすごく

     正確なものでなくても、少なくとも私は前より安心できている。 だって昨日と今日を比較して

     「大丈夫」って思える。 そしてどこが怪しいかどこが大丈夫かを、アナタは教えてくれるから。

     ソレは見えない。 でも、ソコにあるから。


     

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コメント

 

「知りたくない。」
「貴方は気にし過ぎだよ。」
「TVや新聞で大丈夫だって言ってるじゃん。」

毎日自分の中のこんな声と戦ってる。

見たくない、聞きたくないけど、やっぱりソレは確かにソコに存在している。
悲しいけどね。(〃´o`)=3
逃げられないよね。日本が好きだもん。
住んでる街が好きだもんね。

署名したり、時には行政に凸電したりしてる自分。
今までは良くないと思っても絶対自分から何かする事は無かったよー。
でもさ、どっかの誰かが間違いなく万事やってくれる…なーんて言う甘い考えはもう止めないといけないと思う。

"ナニモシラナカッタ、シアワセダッタトキ"

にはもう戻れませんわ。
誰かが「安全です」って言っても、「本当?何か隠してない?」「後からコソコソ本当の事発表するんでしょ~」と、つっこみまくり。
感じ悪っっ!!(笑)
でも私はもう、自分で調べて自分で考えて、自分で判断するヾ(*`Д´*)ノ"

いいなぁ~ペロソフさん❤
欲しいぞワシも!!(ΦωΦ)

 

sumi-chan

私もこの国が好き。
田舎のみどりの匂いも土の匂いも好き。
べこが売れて喜ぶひとたちの声を聞きながらビール飲むのが好き。
海の気配が好き。裸足で波打ち際を歩くのが好き。

大都会の、ぐったりした夕暮れの喧騒が好き。
突然のどしゃぶりに駅から家までを人の間をぬって必死こいて
走って帰るのも今にして思えば愛しい時間だった。

くやしいねぇ。

高村薫さんの今日の言葉はすごく沁みた。
「ひっかかったことは覚えておく、違和感は違和感として覚えておくこと」
「孤独でも何でも違和感を持っている方がいい」
それを心にぐっと刻んでやっていこうって思ってる。オホホ。

ちなみに、カテゴリーに「きょうのペロソフ」を作るかどうか思案中。コワ。











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大阪→サンフランシスコ→東京→札幌→東京、2008年秋から岩手→2013年春、第二の故郷へ

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